Challenge
お米づくりのこと
農業大学校との取り組みも3年目。今年のお米が収穫されました
岩塚製菓では、新潟県農業大学校の学生さんと一緒に、環境配慮した多収栽培の栽培実証を行っており、実証田で作ったお米を購入し、おせんべいの原料として加工しています。2026年5月に植えた稲は、無事9月に刈り入れの時を迎えました。
5日おきの生育調査で、稲が求めるタイミングを見極めた管理
2026年の新潟は8月の後半から9月前半にかけて雨天が続き、例年よりも稲刈りの日が遅くなりました。
今年の実証実験で稲の栽培を担当した大野さんは、9月4日に稲刈りの日をようやく迎えると「なるべく早く刈ってあげたい」と勇んで圃場へ向かいました。稲刈りのタイミングは、遅れると品質や食味の低下につながるため、生産者として悪天候が続いたことに気を揉んでいたようです。
今回の米作りにおいて、大野さんは穂肥のタイミングを工夫しました。有機質肥料で10aあたり660kg(11俵)の収量を目標としており、達成のためには例年までとは異なる方法に挑戦する必要があったのです。

そこで参考にしたのが、前年度の先輩たちが残したデータでした。データをもとに穂肥を多めに行うことを決め、5日おきに生育調査を実施。稲の茎がどのくらい増えているのか、稲の栄養状態を示す葉の色などを確認しながら、稲の生育に合わせて穂肥を施しました。有機質肥料による初期生育の遅れを、その後の管理で補っていこうと考えたのです。
穂肥のタイミングを見極めるため行った生育調査ですが、2026年は厳しい暑さが続き、5日おきに田んぼへ出て調査するのは決して楽な作業ではありませんでした。雑草の管理なども自主的に行い、休日の日曜日にも田んぼの様子を気にかけていたそうです。
降雨の影響などで一部の稲には生育の途中で倒伏があり、収穫量は目標に及ばない570kgでした。しかし、米質は良く、全量が最高ランクの1等米に格付けされました。
少しだけ自信がついたお米の栽培実習

新潟県農業大学校では、卒業年度となる2年目に学生一人につき1枚の田んぼを任され、米作りの一連の作業を学びます。
米作りそのものについては1年生のころから学びを深めていますが、実際に田んぼを任されてみると、その責任の大きさにプレッシャーを覚えることもあるようです。
大野さんは「実際に栽培に取り組むことで、田んぼを預かることの重みがわかりました」と話してくれました。苦労して育てたお米を目の前にしたときには「ここまでやってこられた」と、感動もひとしお。刈り入れたお米を見て満足げでした。
今回のプロジェクトを終えた大野さんは「少しだけ自信もつきました。一方で、まだ分からないことも多く、周囲の助けが必要だとも感じています。これからも学びながら知識を吸収し、稲作に取り組んでいきます」とコメント。今後は法人で就農し、新潟の農業に携わっていきます。
今後とも岩塚製菓は未来の生産者の経験を豊かにすることに貢献していきます。