Challenge

一粒一粒に、想いをのせて。岩塚製菓×新潟県農業大学校、3年目の取り組みが始まりました

新潟県農業大学校の学生さんが、岩塚製菓のおせんべいの原料となるお米の栽培をスタートしました。地元テレビ4局が見守るなか、晴れに近い曇り空のもと、2026年度の田植えが行われました。

緊張のなか、田んぼへ

3月の工場見学からはじまったこのプロジェクト。先輩学生からバトンを受け継ぎ、今年度の栽培を担当する大野さんが、いよいよ圃場に立ちました。当日は雲が多めで眩しくなく、暑すぎない、絶好の田植え日和となりました。田植えの前、大野さんは「準備はしてきたのですが、こんなにたくさんの人に見られながらの田植え機の運転は初めて。少し緊張しています」と話してくれました。

地元・新潟を中心にメディアの関心を集めているこのプロジェクトには、多数のテレビ局が取材に訪れます。複数のカメラが並ぶなかでの田植えは多少プレッシャーがかかったようで、田植えを終えた後に大野さんは「たくさんの人が見守るなかで、操作ミスを起こさないようにするのは大変だった」と振り返ってくれました。それでも自己評価は80点。着実な手応えを感じているようでした。

「どんな天候でも1等米を目指す」

大野さんが目指すのは、天候に左右されない安定した品質のお米作りです。「美味しいお米が美味しい米菓を作ると工場見学で学びました。美味しいお米を作ってお渡しします。1等米を目指します!」と、力強いメッセージを寄せていただきました。先輩の収量を超える10a当たり11俵という目標も、すでに胸に刻んでいます。

多収で高品質な米作りだけでなく、環境に配慮した栽培も行う予定です。使用する有機質肥料には岩塚製菓の廃棄おせんべいを食べた鶏の糞を使用。おせんべいの原料となるお米を育て、加工され、その廃棄物が鶏のえさとなり、鶏糞として圃場に還るという、循環型農業をここで実現させているのです。

さらには低コストかつ化学肥料を減らした栽培も計画。基肥には高窒素鶏糞ペレットを使用し、側条施肥で初期成育を確保します。穂肥の窒素施肥量は昨年度の2.5kg/10aから3.0kg/10aに引き上げることにしました。夏の暑さで稲が弱らないよう、葉の色を見ながら適切な追肥を行うことも意識しているとのこと。細やかな観察と判断で高品質の米作りを目指します。

加工米栽培への意欲を高め、若い世代をバックアップ

メディアの関心は岩塚製菓側にも寄せられ「若い世代にどのような期待をしているか」という質問に対し、岩塚製菓は「作ったお米が商品になって店頭に並び、それを見て『いいお米を作ったなぁ』と思えるような気持ちを一緒に育てたい。農業を志す若い世代をバックアップできれば」と回答。

また本プロジェクトを主導した小林常務は「この取り組みは今年で3年目。若い生産者に加工米にも興味を持っていただくきっかけになればうれしい。多収を目指し、収入の安定化につなげてもらえれば」とコメントしました。

生産者から加工者へ、そして消費者へとつながるバトン。今年の田んぼから、どんな米菓が生まれるのか、収穫の秋が今から楽しみです。